自動車の外装修理では、板金塗装の作業が必要になる事は皆さんもご存知の事と思います。 しかしながら、実際の「板金塗装の作業とは何か?」を、ご存知の方は意外にも少ないのが現状です。 今では、「簡単」に捕らわれがちですが、板金塗装専門店以外の車系店舗でもあまり理解されていない事もあり、一言で板金塗装と言ってもその内容や実態は様々です。 各店舗によって、技量はもちろん、使用材料、修理方法、コンセプト等も違い修理内容や費用にも差が出てきます。 板金塗装は「物品販売」とは違います。 「安さ」だけにこだわると、場合によっては「お金を払って意味の無い作業をする」事になるケースもあります。 板金塗装で後悔しない為には、お客様のお車の状態や、ご使用方法などを考慮した上で修理(作業)内容を判断し、お客様の「知らないが為の損」を出来るだけ少なくした方法を提案出来る店舗を選ぶ事です。 ユニットは「板金塗装業」主体の店舗ですので、御相談・御来店をお待ちしております。 |
板金(正しくは鈑金)作業は、通常塗装作業以外のボディ修正や部品脱着及び交換などの部分を挿します。 板金作業を大きく分けると、損傷部品交換と損傷部品自体の修理(復元)等があります。 その内容は損傷形態や予算、お客様の望む仕上がりレベル等から判断し決めることになります。 よく言われているのが「裏から叩いて直す」等ですが実際の作業では裏から叩いて直せる部分は少なく叩いただけでは直りません。 現在では「表から引き出す」手法が一般的で、この手法の方が、殆どの場合「早くて綺麗で安く」済むからです。 当然、裏から叩くのと同様、引き出すだけでは形状は戻らないのでパテなどを使用して形を復元していきます。 |
塗装作業は文字通り、塗装スプレーガンを使用する塗装はもちろんの事下地のサフェーサー工程、養生マスキング、仕上げ磨きといった作業などの部分を挿します。 実車の塗装(本塗り)作業では、塗装する面積や、部品の脱着有無で仕上がりは大きく異なります。 塗装は、現車合わせで調色(数十種類ある原色を調合して一台一台の色を作る作業)しますがその場合でも、ベース色の「ボカシ幅」が数十センチ必要であり、小さく塗装すればする程「直した感」が出てしまいます。 通常では、例として4ドア車でリアドアの前の方を修理する場合隣接するフロントドアの後ろの方もベース色を塗装して、元色を透かす様にグラデーション状にして色をボカシてからクリヤーをドア2枚塗装します。 また、小さな面積でクリヤーをボカシて塗装した場合後に「クリヤーのボカシ目」が「出てしまう事も多いです。 これらの事から、どんなに小さいキズやヘコミでも損傷しているパネル部分全体にクリヤー工程を行うブロック塗装が標準になります。 修理費用を抑える為に塗装面積を小さくする(タッチアップ塗装)場合もありますがデメリットもあるという事を念頭に入れておく必要があります。 |
修理方法の算出方法として、大きく分けて、部品代(材料代)と工賃等があります。 各自動車メーカー純正部品に関しては全国一律、同価格で工賃は通常「時間工賃」がベースで算出されます。 地域により時間工賃は異なりますが、日本車の場合平均すると1時間当たり6,500~7,000円位の店舗が多数です。 この時間工賃の設定額は、様々な店舗運営に関する費用等が含まれておりそれらを元に適正価格として定められています。 腕の良い板金塗装店などでは、時間工賃以上の仕事を実施したり無駄な車両放置を極力無くし効率の良い仕事を心がけているのです。 |